柾工房（ﾏｻｺｳﾎﾞｳ）日記

「地獄ホゾ」という名前は

以前から聞いてはいましたが、

実際にやったことがありません！


ホゾ穴に一度差し込んだら、

二度と抜けないという「失敗できない技法」なので、

あまり使われていないとのこと！


そこで今回、練習も兼ねて、

木槌（木製ハンマー）を「地獄ホゾ」で

作ってみました！

（成功したら「打ち出の小槌」になるかも！）



最初の写真は　２個分の材料です！


作業は最初に



材料に墨付けして、まず、



くさびをつくります！

傾斜角は任意ですが、その治具をそのまま使って



ホゾ穴に差し込む「柄」の切込み角度も

同じにしてみました！

（切込みを斜めにするのは、「柄」の先端を

　蟻継状態にするため）


次に、



「柄」の先が入る「ホゾ穴」を掘ります！


そして、



ホゾ内の長手方向を「のみ」で

扇状に削ります！（くさびの傾斜ぐらい）


これで



準備OK!

後は、打ち込むだけ！（ちょっと・・・不安）



まず



この状態でホゾの中に打ち込んでいきます！

そうすると、ホゾの奥に「くさび」が当たり、押されて

「柄」の切込みに「くさび」が刺さってきます！

その結果、「くさび」の傾斜で、横に広がって

扇状になり、もう、入口からは抜けないという「しくみ」が

完成するわけです！


それでは、完成までを連続写真で、







完成しました！

なぜか、大成功なのです！（ほっ！）

説明しないとよくわからない　　・・・木槌の完成です！



でも、



よく磨くと木目もキレイだし、

肩たたきにちょうどいい重さだし、

角の部分を使えば「孫の手」にもなる

「打ち出の小槌」みたいな作品です！







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